【Vol.7】アーリントン・ストリート教会 〜番外編・ボストン〜 |
今日は普段はNYでの挙式を専門にコーディネイトしていますが、お客様の強いご希望にてボストンでの挙式でした。 お二人は入籍を随分前に済まされているのですが、忙しかったり、出産があったりでなかなか夢を実現出来ずにいて、 初めてのお問い合わせから2年近く経った今日、やっと結婚式を実現することが出来たのです。 朝、ホテルのお部屋にお迎えに行くと、まだ新婦はヘアメイクのサロンから戻られていませんでしたが新郎のお支度のお手伝いやお支度風景の撮影など、やれることは盛りだくさんにあります。途中、お二人の1歳過ぎのお子さんも普段よりちょっとおしゃれなお洋服にお着替えです。「こんなにたくさんの知らない人がお部屋に来てるけど、何が起こっているの??」といった感じで終始キョトン顔の僕でした。 新婦が戻られたら本格的にお支度風景の撮影開始です。スタッフみんなでドレス着用のお手伝いをして、口紅を塗っているシーンやイヤリングを付けているシーンなどたくさんの写真を取りました。 お迎えの車がホテル下に到着したとの連絡があり、親戚の方も日本から来られていますが、お二人のご両親などの近いご家族だけで車に乗り込み出発です。 教会はボストンパブリックガーデンの目の前にあるアーリントン・ストリート教会で、ここはティファニーのステンドグラスが16枚も飾られている観光スポットとしても知られる素敵な教会です。 (参考URLhttp://www.ab-road.net/south_america/usa/boston/guide/01337.html) ボストンには数多くの教会がありますが、鐘も鳴らしてくれ、価値のあるステンドグラスも見ることが出来、そして信者でない日本人などを快く引き受けてくれる教会はここだけではないかと思うほどの素晴らしい教会でした。 ご参列の親戚の方々が来場される前に、リハーサルを行い、挙式の流れを確認します。牧師様は女性の方でどても分かり易くゆっくりと説明をしてくれます。私達スタッフにもとても親切でした。 挙式開始のお時間となり、新婦がゲストの皆様の目にふれないように教会の内扉の外へご案内です。新婦もお父様もだんだんと緊張の色が濃くなって来ているようでした。 いよいよパイプオルガンが流れ、日本からご持参されたトレーンが何層にも重なっているステキなドレスの裾を整えて、新婦とお父様がバージンロードへ歩き出します。お父様は祭壇の前に待つ新郎へ新婦を託すのです。このシーンは何度見ても感動してしまいます。きっと、どんな頑固オヤジでも、この時ばかりは暖かい表情で娘を送り出すのだと思います。 挙式は牧師様のお話、指輪交換など順調に進み、ユニティキャンドルを行います。この儀式は二人の家族との絆や感謝の意、そして二人の新しい人生の象徴としてキャンドルに火を灯すというもので、欧米ではとても定着している儀式の一つです。今回は新郎新婦のご両親も参列されていたので、サイドのキャンドルへの灯火はご両親が行い、その火を新郎新婦が真ん中のキャンドルに一緒に灯します。それぞれのご家族の絆を深め、新しい家族の誕生です。 日本では披露宴でのウェディングケーキ入刀が最初の共同作業とよく言われますが、こちらではユニティキャンドルが 最初の共同作業のようなものかもしれません。 結婚して数年経つ新郎新婦ですが、挙式内容の全てが終わると気持ちも新たにと言った感じの晴れ晴れとした笑顔で 二人腕を組んでの退場です。近い親戚のみの暖かい拍手の次は教会の外でのフラワーシャワーです。もちろん道行く人々からも多くの祝福の声をもらいました。 挙式の後は、教会から道を挟んですぐにあるボストンパブリック公園とお二人が出会ったという郊外にある英語学校などへのフォトツアーです。このパブリック公園はセントラルパークの規模には及びませんが、とてものんびりとしている静かな公園です。小さな池にはスワンボートがあり、シーズン中は多くの観光客で賑わっています。この日もそんな穏やかな池の前で撮影をする予定でしたが、前の週でスワンボートの運営が終わってしまったようで、残念ながら一緒に撮影することは出来ませんでした。。 ガーデンでの撮影後、新郎新婦はご家族としばしの別れをして、フォトツアーのメインイベントとなる郊外にある英語学校へ向いました。お二人は前日に既に学校へ訪問されており、その時に英語を習った先生が数名いらっしゃったようです。学校スタッフはみんなお二人の結婚をすごく喜び、なんとシャンパンでの乾杯の準備までして待っていて下さいました。 その学校の建物が元々教会だったとのことで、学校前での撮影もすごく雰囲気があり良かったです。 学校の中に入るとお二人は懐かしそうに当時のことをお話して楽しそうでした。こんな暖かい学校関係者に囲まれて ボストンでの留学生活をされたのですから、何年待ってもボストンでの挙式を実現したかったという新郎新婦の気持ちがすごく良く分かりました。こんな形もあるんだな〜と私も心温まる体験をさせてもらうことが出来ました。学校のみなさんとの少しの楽しい時間を過ごしたお二人はボストンらしい場所の代表であるチャールズリバー沿いとまるで絵葉書のような趣のあるAcorn Streetにて撮影をしてフォトツアーを終了し、パーティー会場であるハンプシャーハウスに向いました。 パーティーは少人数だったため、ご親族でのお食事会といったような和やかな雰囲気でした。 親族の皆様はお二人の挙式のためだけにボストンまで来て下さったというだけのことはあり、皆さんとても暖かい スピーチをして下さり、新婦の目に涙がこぼれる場面もありましたが、お二人ともこの日だけはお父さん、お母さんであることを頭から除いておいしいお食事やお酒、お話を十分楽しまれていたようでした。 約3時間のパーティーが終わると新婦はドレスから普段着に着替え、すぐに小さな子供を持つ一人のお母さんに 戻りました。一日中抱っこしてあげることが出来なかったからか、荷物はご家族に預けてお子様を抱きかかえ、タクシーにてホテルに戻られました。 今日の結婚式は、お母さんになってもやっぱり花嫁さんは美しいと改めて感じることが出来る素晴らしいものでした。 このボストンという土地でお二人の絆が始まり、そしてまたここで夫婦としてのスタートを切れたことが お二人の良い思い出となって、末永く幸せになることを心からお祈りしたいと思います。
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